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Subject: Macworld Expo Tokyo 2001
From: 森田 (p84e420.ykhmpc00.ap.so-net.ne.jp)
Mail-To: < morita@kukitya.com >
Date: 2001年 02月23日(金) 08:43:28

マックワールドエキスポへ僕は出かけたことが一度もなかった。じゃあ、いきなり今日は行ってみっか、というかほんとは前々から(おとといくらい)企んではいたのだけど、さてどうしたもんかな、やっぱやめとくかな、と考えてたら昼になってしまい、ま、ごちゃごちゃ言う前にとにかく行こう、幕張に行こう、天気もいいし、いいこともあるかもしれんし・・・とWebの乗換案内で電車を調べた20分後に出発。具体的になんかやり始めると早いよね、人間てさ。ええと、僕は横浜に住んでるから、横浜から東海道線で東京へむかい、東京駅の長い長い連絡通路を歩いて地下四階の京葉線・快速蘇我行きで海浜幕張駅まで、全部でおおよそ一時間半。電車は暇つぶしを用意してかんとつらいねえ。とはいうものの車内にはいろんな方が・・・飽きません(ニヤリ)。

経路:
■横浜(JR東海道本線)> 27分 > ■東京(JR京葉線快速)> 28分 >■海浜幕張
運賃:1050円
僕が調べるのに使ったのは駅前探検倶楽部(LINK

で、やっと着いたのだけど腹減ったので駅にくっついてるカフェらしきところでどっから見てもパンを突っ込んだサラダにしか見えないサンドイッチと、iBookに写真データを転送してるうちにすっかり冷めてしまったアメリカンじゃないアメリカーナをがぶりと片付けていざ会場に・・・と思ったのだけど「幕張メッセ」が見つからん(涙)。アホや。もうちょい人がながれてるもんだと思ってたのに着いたのは午後三時、どこへ行くつもりなのかさっぱりわからんまばらな歩行者がてんで勝手な方向へふらふら、またはすたすたと歩いて行くばかり。けどね、ま、なんとかなるだろう、と思ったらなんとかなるもので、とりあえず会場へは着いたよ。あ、改札でたら左側ね。そんなのわかんないのは僕くらいだろうけど(ははは)。

会場入ろうと思ったらカードに名刺くっつけて提出せよ、とハンドマイクで叫んでる人がいたのでカードを記入してレジストレーションカウンターへ持って行ったら、チケットある人はいらんと言われ、なんだかさっぱりわからんけど、ちゃんと会場に入れた。というかチケットもいらんような・・・(おいおい)。さっきのハンドマイクが「写真撮影は・・・」と叫ぶのでデジカメをしまっておいたのだけど、フロアではプレスもなんも関係無しで撮影しまくっているのでして、コンパニオンを小さなインスタントカメラ(なんていうの)でたくさん撮りためたのをファイルに整理している人もいるし、iMacの画面を三脚付きのビデオカメラで撮影してる人もいるし、ま、人それぞれに素材をかき集めているのです。

じゃあ僕も、と、ファインダもなんも見ないでシャッターをたまに押すという、かなりなげやりな方法で写真を撮りながら、あんま混んでなくて(期待外れ)やる気がどうも出なくてぶらぶらするだけぶらぶらして、ブースの人にすすめられるままにいろいろもらったり抽選のボールを箱から選んだりとすっかりぼーっと一時間ばかし過ごしてしまった。は、いったい何のために僕は幕張まで来たのだっけ?・・・そうそうコンパニオンの女の子はゼロックスのブースが素敵だよ(ニヤリ)。

そうじゃないや、ええと、午後五時をまわってすっかりがらんとしたAppleブースで友人の掲示板に書き込もうとしたらスタッフの人に注意されてしまい、これはかくかくしかじかなことをやるべくセッティングされている特別なマシンなので・・・という説明をうけたのだけど、なんかかっこ悪いので「じゃあお願いします」「え、やるんですか」とビデオ編集のレクチャーを受けることになる。僕のいじってたPowerBookG4にはビデオカメラやビデオモニタがつなげてあって怪しいような気はしたのだけど、ネットつながってるしねー、やることないしねー、だいたいめずらしく誰もいないPowerBookG4だしねー、とすっかりだらけて、PBG4のキーボードはいまいちだね、とか書き込みしてたのでした(ははは)。

が、予想に反してすげえおもしろい。Final Cut Proでレイヤーのようなもんを使ったビデオ合成や、クリップの編集、実際の映画で使う時の機材、そうそう映画監督の友人が使ってて作品は六月公開で・・・なんてふうなお話をうかがいながらPowerBookG4でえらく凝ったビデオクリップをいじくるの。アップルロゴの黒スエットのおじさま素敵、惚れちゃうぜ(ははは)。「こんな簡単にできますよ」というありふれたセールストークなのにわくわくしてしまうのです。アップル以外のブースはわりあい専門的で、どうにも所帯じみていて、日常の作業を思い浮かべて気分は下降気味。けどアップルは違う。iMacがあって、iTunesがあって、ぽんぽんとやるとCDが出来て・・・というのは「そんなの前から出来るしマックじゃなくても簡単だよ」とすんなり言えてしまうのに、実際にぽんぽんと出来ていくプロセスと、僕らの相手をしてれる環境へのこだわり方がだいぶ違う。作業が早いかどうかとか、このほうが便利だとか、そういうのとは別次元の面白味にあふれてる。たいていの事を自分なりのやり方で片付けるのに慣れてた僕はこういう痛快さを忘れてた。その愉快さがビジネスになるとそろばんはじいているジョブズさんはすごいのか、人をなめてんのか知らんけど、僕はいい感じやね、しっくりくるね、なんてふうで、これぞエキスポの楽しみなり、愉快愉快、とすっかり楽しくなってしまったのです(ははは)。

結局マックが一番おもろいんじゃん(当たり前か)。五百円の焼そばすみっこで食ってる場合じゃないのよね(汗)。

なんかね、iMacにパナソニックのDVカメラがつないであったからその場で撮影してクリップを作れたのかもしれんし(知らんのは僕だけか)、iTunesでCD作ってみるとか、プレステ2でiDVDで作ったDVDを再生してみるとか、僕らをもてなす準備がしてあったようでもあるので・・・。ややや、今頃気がついても遅いじゃんねえ(涙)。あーあ、そのへん考えをめぐらして五感に訴える遊びをしてくればよかったよ。来年はもうちょい楽しむぞ。待てよ、あと二日あるしまた行くか(うーん)。