メイクアップ 代表 49才
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「ま、簡単にいえばそういったことをやってます。ものすごく難しいですよ。それこそねえ、われわれが携わってることっていうのはミクロンの世界なわけですよ。」
Q:どんな仕事ですか?
内容というのは車のポリマーですね。ポリマーというのは、新車はより美しく、で、中古の場合はより新車に近付くくらいきれいになると。それとフィルム。フィルムっていうのは、いまはね、紫外線99%UVカット。あと熱対策ね。ま、そういったこともあるし、あとは車のファッション的なものね。それもあるよね。若者っていうのはわりとファッション的なことを優先に、黒いフィルム貼ったことによって自分の車かっこよくなってさ、ていう人もずいぶんいたけども。あと、フロントガラスウィンドリペアっていって、ひび割れ。ま、簡単にいえばそういったことをやってます。ものすごく難しいですよ。それこそ、ねえ、われわれが携わってることっていうのはミクロンの世界なわけですよ。
「車っていうのはお酒を飲むより酔わせてくれる。たとえば職場の行帰り自分の愛車で帰るとさ、短い時間だけど自分だけの世界だからね。嫌なこととかあっても、好きな音楽とか聞いてさ。」
Q:この仕事についたのはなぜですか?
そうねえ、ガキの頃から車は興味あったしね、それと、なんていうのかな、やっぱ好きだからだよな、これは。車にたずさわることがね。車っていうのはお酒を飲むより酔わせてくれる。たとえば職場の行帰り自分の愛車で帰るとさ、短い時間だけど自分だけの世界だからね。嫌なこととかあっても、好きな音楽とか聞いてさ。まあ、つかの間のドライブだよな。仕事に関しては、今の若い人はね、ありあまってるから大変なんだろな、ということもあるけど、昔ならバイトっていったら牛乳配達かヤクルトか、あとは新聞配達か、そんなもんだった。今は選び放題じゃない。でも大変な時代ですよ。リストラとかあるしさ。

Q:どうやればこの仕事につけますか?
まず、車が好きな人だな。それと物事を的確に判断できること。その状況だとか、同じ車種でも1台1台全部違うから。人間の顔が違うように。その時にぱっぱっと判断できるかどうか。それはやってるうちにだんだんついてくるものなんだけどね、そういったような能力も必要だよ。それと営業力。それも必要。ようするにお客さんをとる、と。それと技術も持たなくちゃいけない。それなりの。これはカービューティープロっていって本部が世田谷にあるんですよ。そこでようするに研修をうけて商品の取り引きができるようなライセンス料、金かかるよ。ようするにポリマーのあれだけでも二百万かかるから。技術教えてもらって、液剤とか器具だとか、一式はいってるけどね。全部でライセンス料だけで五百万。金かかるよ、とにかく。それで始めて看板がだせるわけ。
「お客さんがお客さんを紹介してくれた時、これはうれしいよ。というのは、まあ、それだけ僕の仕事を信頼してくれたってことの証だからね。あそこだめだよ、なんてとこは絶対に紹介しないから。」
Q:仕事でうれしいことは?
うれしいことっていうのはね、お客さんが、ま、リピーター客だよね、帰ってきてくれたとき。それとお客さんがお客さんを紹介してくれた時、これはうれしいよ。というのは、まあ、それだけ僕の仕事を信頼してくれたってことの証だからね。あそこだめだよ、なんてとこは絶対に紹介しないから。あそこよくしてくれた、とか、うまいよ、てことになればやっぱ友だちを紹介してくれたり、なるわけじゃないですか。

Q:仕事でつらいことは?
悲しいことってのは、ちゃんとケアしたとき、ポリマー加工とかした時ね、おやっさんがそれなりに手入れしてくれないこと。もうがっかりしちゃうよな。なんだよ、お金かけた意味ないじゃねえか、というふうに。まあ、言い出したらきりがないけどね。つらいよなんのあれでも。
「オーナーにとってはね自分の車は宝なんだよ。だから宝物を扱うように扱かってあげないといけないんだよ。軽自動車もベンツも関係なし。ハートが入ってないと客には伝わらない。」
Q:仕事でこころがけていることは?
オーナーにとってはね自分の車は宝なんだよ。だから宝物を扱うように扱かってあげないといけないんだよ。軽自動車もベンツも関係なし。ハートが入ってないと客には伝わらない。一生懸命愛情を込めて接しないとだめ。われわれはプロだから百%そういうことができないと金はとれないよ。まあ、百%は無理だけど、目指さないとだめだから、パーフェクトは無理でもそれに近付くことが必要なんだ。一生懸命やらなきゃだめ。それはわかるから。伝わるもんなんだよ。僕はそういったポリシーというか、それでやってますよ。

あと、その、僕なんかは専門的な知識を持ってね、手助けをしてるというような意味もあるわけ。うん。きれいにするってことは大事にするってことだから。結局大事にするってことが安全性にもつながるわけだよね。譲り合いの精神とか、というものも多少は芽生えてくるんじゃないかと。車ひとつ大事にすることによって、他のことも考えが違ってくれればいいな、と思ってるわけ。単にね、金もうけりゃいいや、というようには僕は思ってない。

それと車ってさあ、何でできてる?鉄でしょ、ゴムでしょ、プラスティックでしょ、日本でとれるもんて何がある?だからほとんど輸入ですよ。九十何パーセント輸入。技術的には世界のトップレベルだけども、品物がねえ国なんだから、もうちょっとほんとはねえ、物を大事にしてもらいたいなってふうに思ってるわけ。ま、時間がなくてね、車なんていってらんないですよ、仕事優先なんだから。そいでもね、自分の命預けてるもんなんだから自分がケアしなくちゃほんとはいけないんだよな。それによって車の状態っていうのはわかるんだから、ある程度。

手は汚さない、時間は短縮、で、簡単ていうものを、みんなね優先しちゃうから、人よりもよりよくしておこうと思ったらね、手間かけなくちゃよくはならないよ。食い物作るんだってそうでしょ。ね、手間ひま多少かけたほうが絶対うまいですよ。手を抜けばそれだけの味なんですよ。物事全部同じだもの。無理無理。(宣伝でプロ顔負けというものがありますが?という質問に答えて)もし、簡単でプロの仕上がりだったら俺が使う、それを。そうだよ。いいよプロが使うよ。でも、多少な、そういう宣伝ていうのは誇張してあれしないことにはね、食指が動かないというか、ま、それはそれでいいんだけど。まあ、この世の中ねお金というのはただとってないということ。これは昔も今も変わらない。そういうことです。
「今、価格破壊、これはなんでもそうなんだ、なんの業界でも。特にこの技術系の価格破壊っていうのは、もうやってられませんな。やってらんねえよ。割にあわない。」
Q:未来の予想は?
未来ですか。まあ車がこの世にある限りはこういう商売はあると思うけど、今、価格破壊、これはなんでもそうなんだ、なんの業界でも。うん。特にこの技術系の価格破壊っていうのは、もうやってられませんな。やってらんねえよ。割にあわない。まあ、ようするにいろんなカーショップやガソリンスタンド、あとディーラー。今売れないでしょ。自分のとこでやっちゃうわけよ。お客さんに販売する前に。ディーラーは高いよ、けっこう。だけどお客さんていうのはローンで買うじゃない。ローンの中に入ってしまえばたいした金額じゃないんだよ。それこそ三百万の車、ポリマー三万だ四万だっていったってたいした金額じゃないじゃん。ガソリンスタンドなんかでもやってるしね。(お客さんが)気にいってんだかどうだか知らないけど。というようなわけで、われわれ専門店はほんとやりにくくなってきたというか。

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