C芋観音
元は鳥見塚にある桜並木の側にあるアスレチック公園のところにあった。
ところが太平洋戦争で横浜航空隊の都合で長昌寺に移された。
一間四方の小さな池で、真ん中に柳の木があり、冬も枯れない芋が生えていた。
この事は疱瘡の恐怖があった江戸時代から有名であった。
松平定信の時代の江戸南町奉行であった根岸守信という人が書いた「耳袋」にかかれている。この本は10巻あり、まちの話題を集めたエッセイ風なもので全部で1000話がある。
寛政8年の冬より9年の春にかけて疱瘡がはやったため、自分の子を医者にみさせてたところ、ある一家が疱瘡に感染したが、全て軽くて治ったという。その理由は神奈川宿の先の本牧(金沢の間違い)に芋大明神というものがあり、その池の水をかければ疱瘡は軽くてすむという話があった。本当かどうか召使いを現地に向かわせた、というエピソードが記録されている。
芋観音への道標は保土ヶ谷にある。
芋はサトイモと思われるが、冬には枯れてしまうので、現在の池には沖縄産のタイモを植えているがこれは冬でも枯れない。水は地下に川があり100m掘れば豊富に水が出る。この川は横須賀の走水まで続いている。
縁日は旧暦の2月5日で現在は3月5日前後の日曜日に行う。11時から15時まで行うが2000人ぐらい集まり、200kgのサトイモを煮てサービスをするが1時間ぐらいで無くなってしまう。酒や甘酒を配るのでお参りは早めに来た方がよい。
D直木三十五の墓
直木三十五は慶珊寺の裏に結核の療養のため自宅を建てたが、完成するまえに
東京に戻り無くなった。墓は慶珊寺にあったがその後長昌寺に移転した。
その後荒れ果てていたが、昭和57年50回忌に寄せて、直木賞の受賞者や関係者を集めて現在の墓石(写真)を500万ぐらいで作成した。これを機会に南国忌という会が毎年行われることになった。法要の後、関係者の講演がある。ことしは2月19日13時から開催される。
去年から金沢七福神参りが企画された。 長昌寺は布袋様を祀っている。
他の神様は次のホームページをご覧ください。
http://www12.ocn.ne.jp/~hiroaki9/shichihukuzin.htm