アヴィニョン -
no-ichi 2004/01/09(Fri) 12:16
No.506 アルルの次の日で、実質的には2日目になります。
アヴィニョンの橋で少し名前が売れていますが、ここは14世紀に栄えてローマから法王庁を移した位に勢力があったようです。
街は完全に砦に囲まれた城塞都市です。
写真は7代のフランス人法王が居住した世界遺産の法王庁です。
左が厳粛な法王がつくったロマネスクの地味な建物で、右側が派手なことが好きな法王がつくった華麗なゴシックな建築物で、二つが完全につながっています。
ガイドさんにそれぞれの名前を聞きましたが忘れてしまいました。
とにかく、イタリアの1部を含めてこのプロヴァンス地方は相当な勢力を持っていたようです。
中国の歴史は少し判るのですが、ヨーロッパの中世史はまるでわかりません。
少し勉強しようと、去年のイタリア旅行の後もおもったのですが、そのままです。
Re: フランス旅行 -
地蔵堂 2004/01/09(Fri) 19:53
No.508 一枚目の写真、てっきりゴッホの”跳ね橋”だと思ってしまいました。
そうなんですが、今はもう無いんですか‥(^^;
でも、とてもいい風景ですよね。
(すごく寒そうです〜)
リヨン -
no-ichi 2004/01/10(Sat) 14:52
No.512 アヴィニョンの街で昼食を食べた後、リヨンの街へ向かいました。
到着したのは夕暮れ時で、なお小雪がぱらつく天候になり、視界が非常に悪くなりました。写真のノートルダム・ド・フルヴィエール聖堂が建っている、フルヴィエールの丘から見る夜景は素晴らしい、とガイドブックに書いてありましたが、残念ながらこのような天候のため、あまりはっきりとは見えませんでした。
ノートルダム・ド・フルヴィエール聖堂は聖母マリアを祭る教会で(ノートルダムと名前がつく教会は全てマリアが祭神だということを学びました。)、内部ははなやかなビザンチン様式の装飾できらめいていました。写真は下界から撮影しましたので、丁度裏側になりますが、マリアの金の彫刻が左側に見えます。
今回は行きませんでしたが、あの「星の王子様」で著名なサンテクジュペリの生誕地で、公園に銅像があるそうです。私は空を飛ぶ行動的な思索者としての彼の本「人間の土地」やその他小説の方が好きですが、その故郷に来た、という感慨を持ちました。
ステンドグラス -
no-ichi 2004/01/11(Sun) 09:24
No.513 本日はリヨンからロワール地方のブールジュという街まで、バスで4時間30分の長旅です。移動距離370kmというフランスの国土の広さを感じさせる旅でした。しかも、リヨンを出て山路に入ると、かなりの大雪でバスのスピードはかなり落ちました。結局5時間以上バスの旅を続けたことになります。
峠を過ぎると、大きな田園風景が果てしなくつづく光景で、その間添乗員の方からはモーゼから始まる、ユダヤ教とキリストの教えの違いや、十二使徒の個性、それを伝えたマタイ達の役割など、かなり詳しく旧約聖書の世界を教えてもらいました。確かに中世までの絵画は宗教画が多く、聖書の内容を知らないと、本当の解釈ができないようです。
写真は世界遺産でもある、サンテティエンヌ教会の内部のステンドグラスです。
この教会はゴシック建築を代表するもので、細長い建物の横に弱い構造をバットレスという柱で支持しているのが良くわかります。
内部の教会は素晴らしいステンドグラスが並んでいました。それぞれ聖書の世界が描いてあるようですが、ゆっくり理解する時間もなく、はなやかな光に満ちた世界に満足しながら、また、長いバスの旅が始まりました。
シャンボール城 -
no-ichi 2004/01/12(Mon) 10:22
No.514 写真ではかすかに城の1部が見えるだけで、何の写真かわからないでしょう。
ブールジュからさらに14kmバスで走ってたどりついたのが、このお城です。
周囲はもう夕暮れを過ぎ、夜の気配が濃厚でした。
写真はわずかにライトアップされているのをズームで撮影したもので、かすかに城の1部が写っているわけです。
ロワール周辺にはいくつものお城が点在していて、古城巡りのツアーが毎日でています。
この城は16世紀にフランソワ1世が築城したもので、ルネッサンス様式で建築されています。絵はがきで見る限る巨大な城で、部屋数が数100とか、尖塔の数がいくつあるとか、とにかくスケールが大きな城のようです。
ときに、晩年のレオナルド・ダ。ヴィンチはフランソワ1世が招き、彼と話すの楽しみだったようです。この城を彼が設計したのか不明なようですが、この地で生涯は終えたのは間違いないようです。
この時、ダ・ヴィンチがお土産に持ってきたのが、あのモナリザを含む3枚で、後で訪れる同じフランソワ1世が築造したフォンテーヌブロー宮殿にモナリザが飾られていたそうです。
機会があればまた訪れたいところです。
屋上庭園 -
no-ichi 2004/01/13(Tue) 10:03
No.515 全日宿泊したトゥールからバスに乗り、ノルマンディー地方の農村を240km走りました。途中の風景はのどかで、牛や羊が放牧されていて、フランスの田舎は広いことを感じました。途中には小さな町があるだけで、そこもあっというまに通り過ぎ、また田園風景に変わります。
午前中バスで走り、ようやくモン・サン・ミシェルに到着しました。お昼の状況などは前に描きましたので、今度は内部の説明を少しします。
冬空のせいもありますが、修道院の中は寒く、しかも周辺は大きな干潟があるだけの、生活するにはとても過酷に感じるところです。その中で僅かに安らぎを感じるところがこの屋上庭園です。緑を囲むアーチ型の列柱が見事です。
戦争の時にお城として、あるいは牢獄として利用されたようですが、まさしく海の城壁を感じさせる中で、見学者もほっと息を抜ける場所でした。
TGV -
no-ichi 2004/01/14(Wed) 06:00
No.516 モン・サン・ミシェルの見学を終えて、いよいよパリに向かう新幹線TGVに乗る駅レンヌという街に着きました。
今回はこの駅前で食事をしてからTGVに乗るという趣向です。
この駅前のレストランでは、なぜか赤白のワインのフルボトルがサービスで並んでいて、親しくなったツアーのメンバーとワインをしっかり飲みました。ちなみに周辺にいたメンバーは殆どこのようなツアーを何度も経験していて、非常に旅慣れていて、いろいろ参考になる意見を聞かしていただきました。私よりも一回り年齢が違う方も多かったのですが、みなさんまだ現役で働きながら旅を楽しんでおられました。
さて、ニースからここまで一緒に旅をしたバスの運転手さんともお別れです。彼はここから2日間かけて、アビィニョンまで帰るそうです。帰りは一人旅お疲れさまです。
ここから新幹線の旅になるのですが、周囲が暗いのとワインの酔いで心地よく眠り眼が覚めたらモンパルナスの駅でした。もう夜の10時30分頃です、よく移動しました。
ミサ -
no-ichi 2004/01/15(Thu) 09:50
No.519 今回宿泊したホテルはフランスの最大手アコール社のTOPブランドである、ソフィテルに2泊する豪華なものでした。
30年ぶりにパリの街にやってきました。前回は再開発の研修や特殊な役目があったため、パリの1部に触れただけ、という感触でした。
しかし、旅は相変わらずあわただしく、パリ市内観光は午前中だけバスで周り、観光したのはノートルダム大聖堂だけで、その後買い物時間で、昼食になり、午後からヴェルサイユ宮殿に行き、夕食までの僅かな自由時間にルーブル美術館へ行き、夕食後、セーヌ川クルーズというハードな行程でした。
写真はパリの誇るゴシック建築の代表作ノートルダム大聖堂内におけるミサの荘厳な雰囲気の場面です。
この日は日曜日なので、ミサがあり多くの信者が参列していましたが、観光客も多く何か申し訳ないような感じです。
しかし、東京と違い、パリの街の外観は殆ど変化していないようです。都市計画でかなり厳しい規制があるようですが、それで街が機能してゆく文化というのも
一つのあり方だと感じました。
鏡の間 -
no-ichi 2004/01/16(Fri) 10:00
No.520 ルイ16世とマリーアントワネットの最後の舞台となったブルボン王朝の栄華を誇る宮殿です。パリ郊外に位置する宮殿は、月1回の無料開放日とあって、観光客が多く、ガイドの案内も禁止されているので、人の流れに委せて歩きました。
写真は鏡の間で、左に鏡が並び、右側が解放された窓、そして天井には大きな絵画と無数のシャンデリア、と何とも豪華な回廊です。
このようなことをすれば革命が起きても不思議ではない、と同行したメンバーの人が話していました。あまり、時間がなく、庭園を見る時間も無かったのですが、なんとなく通り過ぎた空間、という印象でした。
セーヌ川 -
no-ichi 2004/01/17(Sat) 08:47
No.521 今回の夕食はエスカルゴが前菜にでるというレストランで、バスで行きましたのでどの辺にあるかわかりません。
レストランはハリウッド映画のポスターがあたり1面にはってあり、亭主はカウボーイハットをかぶっている、という非常にアメリカナイズされた店でしたが、エスカルゴはおいしかった。4人でワインのボトルを空けた程度ですが、朝からの行動で疲れていて、バトー・ムーシュのセーヌ川の遊覧船は部屋の中が暖かく、居眠りをしながら周辺の景色を見ていました。
写真はエッフェル塔ですが、少し地味ながらそれぞれの建物はライトアップされ、船からは綺麗に見学できました。眠気ざましに外にでると猛烈に寒く、最後まで、船尾でうつらうつらの船旅でした。
フォンテーヌブロー城 -
no-ichi 2004/01/18(Sun) 07:29
No.522 フランス世界遺産の旅も早いもので最終日になりました。
今日は1日フリーになっていますが、同行者の薦めもあって、ツアーの中で7人が、一般参加のフォンテーヌブロー城とブルビゾンのバスツアーに参加しました。
朝が8時に集合と早い上、不慣れな地下鉄に初乗車ということで、朝7時30分に出発することになり、そのためには7時からの朝食を食べ、帰り支度をしてチェックアウトをするという慌ただしいスケジュールです。
地下鉄は慣れた同行者がいて、すぐに目的地に着き、しばらく、時間を待つ感じとなりました。
天候はやはり曇っていて寒く、冬のヨーロッパはこんな天候が普通なのだと、理解しました。バスに1時間ぐらい乗ると、ミレーが書いたあの農村風景が霞んだ空の下に拡がり、それから広大なフォンテーヌブローの森に入って行きました。
お城はのヴェルサイユ宮殿1世代前のものですが、似たような構成になっています。しかし、こちらは広大ですが、ヴェルサイユ宮殿に金ぴかな派手な装飾もなく、落ち着いたお城でした。
特に感じたのはナポレオンが愛した城という説明をガイドさんがしていたことで、フランス人はまだナポレオンが好きなのだ、という感じを今度の旅行で感じたことです。
ミロのヴィーナス -
no-ichi 2004/01/19(Mon) 10:00
No.525 フランス世界遺産の旅の最後です。ツアーで昼食を食べましたが、参加したのは
バスツアーに参加した7人と後2人だけ。やはり、時間が無いと、ここまで戻ってこない。
ルーブル美術館はここから近くなので、すぐにたどりついた。
前日僅かな時間で、「モナ・リザ」と「サモトラケのニケ」を見ていたので、後はじっくり見ようと思ったのが大間違い。
最初の間違いは音声ガイドを借りたのは良いが、絵の前でなかなか音が出ない。
係員に聞いてもあまり要領を得ない。良くみると、白いテープに番号が描いてある絵が一部あり、その下にアンダーラインが描いてあるのが音声ガイドに対応するのがわかるまで一苦労。そのガイドは最初から聞いていると時間がどんどん経っていくのと、場所が広いため、ガイドを見てもどこか良く判らず、旅の疲れがましてきて、もう絵画鑑賞という感覚が無くなってきた。
最後にたどり着いたのが、この作品です。この中の職員はあまり親切ではなく、結構道に迷いながらの観賞でした。
撮影禁止、フラッシュ禁止の掲示がありましたが、見学者は平気でフラッシュをたいていました。係員は無関心で注意もしません。
などと、文句を云っているうちに本当に疲れ、フランスの旅は終わりました。